みなさんこんにちは。
神奈川県相模原市・山梨県上野原市で活動する小島工務店です。
弊社は環境負荷の少ないサスティナブルな家づくりや、施主参加型の家づくりを目指しています。
伝統再築士などの資格もあり、古民家再生なども得意としています。
工事を進めている新築住宅のこと、今回は外壁について書きます。
前回の家具製作の記事はこちら。
田名の家で使用したのは焼杉板です。
四国産の杉です。
近くで見ると炭化した部分がぼこぼことしており、表情豊かです。
とにかく焼いた杉の板なので、張るときは手が真っ黒になります。
それでもこの炭化層があることで、雨や虫に強く、何十年も持つと言われています。
塗装をし直すなどの手間もなく、悪くなったところはそこの板だけ張り替えれば良い。
そして張り替えた板は薪になり、灰になり、肥料になります。
なんて良い素材なのでしょうか。
雨の日はできないため、外壁を張り終わるまで二週間ほどかかりました。
基本は黒いロール釘をエアータッカーで打ちます。
細かいところはステンレスの釘を手打ちします。
そして玄関前だけは焼いていない杉の板張りです。
焼杉だと出入りの部分、特に服がこすって汚れてしまうかなと思い、
ここだけは柿渋塗装をした杉の目板張りとしました。
柿渋はお施主さま施工です。
2回塗りしています。
窓枠をつけてから、
下地となる幅広の板を張り、上から目板と言われる幅の狭い板を真鍮釘でおさえます。
塗ってから時間が経つと、だんだんと赤みが増してきます。
焼杉との対比が美しいです。
これでいよいよ足場が外れます。
待望の瞬間です。