墨付け開始
みなさんこんにちは! 神奈川県相模原市・山梨県上野原市で活動する小島工務店です。
新築の契約も済み、いよいよ墨付けの開始です!家の骨組みの木材は、全て神奈川県産材を使用しています。
脱炭素、SDGs、サスティナブルなど謳われる昨今、環境保全の意識が高まっています。そんな中、日本の住宅の8割は輸入材に頼っています。
その輸入材は海上輸送で多くのCO2を排出しながら日本にやって来ます。
地元の木を使い家を建てることは輸送コストの削減のみならず、エネルギーの観点からも大変有用だと思います。
少々話が脱線しましたが…
そんな県産材が乾燥を終えて作業場にやって来ました!と言ってもまだ土台だけですが。
さて、材料があっても骨組みの図面が無くては墨は付けられません。下の写真は手板または板図と言って、大工が家を建てるのに最初に描く設計図です。
設計士の方が描く図面とは違います。
大工が間取りを見て、柱を設け必要な梁を掛けて行く。その家が100年保つように、お客様の命をを考えて、大工が知恵を絞り描いていきます。


間取りの理解を深めるために平面図も描きます。

さて手板が用意できたら、後はどんどん墨付けを…と行きたいですが、もう一つ準備が。

家の長さを測る定規を作ります。尺杖(しゃくづえ)と言います。
日本の木造住宅は一間(いっけん)が六尺(約182cm)という長さの決まり事が有ります。半間の三尺(約91cm)づつ線を引き、家の定規が出来上がります。
この尺杖は大変重要で、一軒毎に棟梁が責任を持って作り替えます。2本用意して、その2本がピッタリ合わなくてはいけません。家が正確に建たないからです。
ですので時間をかけて正確なものを作ります。
さぁ!墨付け開始!と思いましたが、長くなってしまったのでこの辺で…